ファスナーのよく使われる基礎知識

1. 一般的に使用されるファスナーには主に次のようなものがあります。ウェッジアンカー（ETAウェッジアンカー）, ネジ棒, 六角ボルト, 六角ナット, 平らなワッシャー, 太陽光発電ブラケット

2. 留め具の表示

M6はねじの呼び径d（ねじの主径）を表します。

14は、ねじ山の雄ねじ長さLを指します。

例：六角ボルトM10*1.25*110

1.25はねじのピッチを表し、細目ねじの場合は必ず記入してください。省略した場合は、並目ねじとなります。

3. ファスナーの性能レベル

ボルトの性能等級は、3.6、4.6、4.8、5.6、6.8、8.8、9.8、10.9、12.9など10以上の等級に分かれており、そのうち8.8以上の等級のボルトは低炭素合金鋼または中炭素鋼で作られ、熱処理（焼入れ、焼戻しなど）が施されており、一般的に高強度ボルトと呼ばれ、残りは一般的に普通ボルトと呼ばれています。 ボルトの性能等級ラベルは2つの数字の部分で構成されており、それぞれボルト材料の公称引張強度値と降伏強度比を表しています。小数点の前の数字は材料の耐力限界の1/100を表し、小数点の後の数字は材料の降伏強度限界と引張強度限界の10倍の比を表しています。

たとえば、性能レベル 10.9 高強度ボルトの場合、その意味は次のとおりです。

1. ボルト材料の公称引張強度は1000MPaに達します。

2.ボルト材料の降伏比は0.9です。

3.ボルト材料の公称降伏強度は1000×0.9=900MPaに達する。

ボルトの性能等級の意味は国際規格です。同じ性能等級のボルトは、材質や産地の違いに関わらず、同一の性能を有します。設計においては、性能等級のみを選択できます。

ナットの性能等級は4～12までの7段階に分かれており、その数字はナットが耐えられる最小の応力の1/100程度を表します。

ボルトとナットの性能グレードは、グレード 8.8 ボルトとグレード 8 ナットのように、組み合わせて使用​​する必要があります。